春の陽気を感じながら、春休み企画として岐阜駅周辺の戦跡めぐりを行ないました。所々での説明を、平和委員会クラブの赤塚さんと井平さんにお願いし、子ども5名を含む総勢13名で5ヶ所を巡りました。
最初に溝端神社と天王坊稲荷神社へ行きました。溝端神社の空襲を受けたこま犬と天王坊稲荷神社の薄黒く焦げた鳥居を見学しました。
溝端神社のこま犬
天王坊稲荷神社の鳥居
次に白山小学校で「わたの木」のお話を聞きました。空襲によって幹が二本の木のように裂けてしまいましたが、今でも夏には木一杯の白い花を咲かせているとのことです。校内の「わたの木広場」では、岐阜空襲資料や戦争当時の生活雑貨などが展示されていました。召集令状(見本)を見ながら、「これを手にした人は、どんな思いだったのだろう」と・・・。
その後、住吉神社で熱によって表面が焼けた石灯籠も見学しました。
白山小学校のわたの木
わたの木広場の戦争関連資料
最後に岐阜市平和資料館へ行きました。資料館の入口すぐには平和の折鶴があり、平和への願いを感じます。岐阜空襲は金町北西地点を中心にB29爆撃機70機により行なわれました。900名以上の市民の命が奪われ、負傷者1000名にも及びました。
資料館には、焼夷弾や岐阜市の消失ジオラマ、戦災の遺品などが展示されていました。
<参加された方の感想>
・初めての参加でしたが、とても勉強になりました。戦争の恐ろしさ、この時代に生きた人の大変さが少しでも知れました。戦跡を残していくことが大切で、語り継いでいくことも大事だと思いました。自分でも話すことができれば良いと思いました。
・岐阜に住んでいながら、岐阜空襲のことを知らなくて恥ずかしかったです。大きな被害だったと知りました。戦争を知らない私たちは、少しでも戦争のことを後世の人たちに伝えていかなければいけないと思いました。
・戦争でたくさんの人たちが亡くなって悲しいし、辛い出来事だと思うので、もう戦争は起こってほしくないし、絶対に忘れてはいけないことだと思いました。
■平和委員会クラブの方より
「戦後70年以上経過し、戦跡が少なくなっています。岐阜の地でも確かに戦争の影響を受けたのだということを感じていただきたいです。一晩で多くの命、生活する場所をすべて奪ってしまうのが戦争です。人の価値観も変えてしまいます。決して二度とあってはいけないことです。皆さんに引き継いでいきたいです。」