えこちゃんくらぶでは、中津川シデコブシの会の伊藤さんに説明をお願いして、環境省準絶滅危惧種・岐阜県絶滅危惧Ⅱ類に指定されているシデコブシの見学と学習を行ないました。
当日朝は氷点下の気温になり、咲いていた花には霜でやけたものもありましたが、いくつかの白い花と大きなピンクのつぼみが私たちを迎えてくれました。
最初に向かったのは県指定天然記念物になっている岩屋堂の群生地です。
整備された木道沿いに、シデコブシの見学をしました。この群生地には、「はなの木」も自生していました。他にも希少な草本植物が見られるとの事でした。
次に市指定天然記念物になっている会所沢の群生地へ行きました。ここは狭い斜面の沢筋になっており、幼木の管理も含めてシデコブシの会の皆さんが整備されていました。
ここでも咲き始めたばかりの白い花が迎えてくれました。この群生地は住宅のそばにあり、人の暮らしのすぐそばでシデコブシが自生しています。私たち人間の「暮らしの影響」を受けやすい環境となっています。
<感想など>
・自生しているシデコブシのことを知らずに初めての見学でした。シデコブシが湿地帯に自生していること、その環境を守るために(地域の方が)いろいろご苦労されていることを知りました。
・今日は貴重な体験でした。シデコブシを通しての地域の環境への取り組みが素晴らしかった。あらためて自分が住んでいるところには何があるんだろうと考えさせられました。(えこちゃんくらぶは)子ども対象ですが、子どもより先に私たち大人も知らないことが多いのでもっと勉強すべきなんだと思いました。
■中津川シデコブシの会は約30年前から活動をされており、現在約150名の方が参加されています。この皆さんが日本の固有種で東海地方の一部(愛知県北部、岐阜県東濃地方など)にしか自生していないシデコブシの育成環境を守り育てています。
私たちは今回、いろんなことを知ることができました。私たちにできることは・・・・。皆で考え、行動していきたいと思います。