「防災・減災を考える そして行動する」をメインテーマにして、岐阜大学教授の高木朗義先生にお話いただきました。誰もが天災があることを知っている。防災についても、情報としてはいろいろとあります。改めて知識として学ぶ事、そして知っているだけでは不十分であり、減災に向けて行動する事が大切である、と講演いただきました。
バケツリレーは、役に立ちますか?団結力を高めるのであれば良いが、防火には役に立たない。これまでと同じように防災訓練をやればいいと思っている方が多数で、それでは防災力や減災力の向上になっているのでしょうか?
行政が助けてくれると思っているのであれば間違いで、自分の命は自分で守る。その為にも、災害時対応ではなく、事前の備えが必要です。意識向上では不十分であり、行動しないと被害は減らない。南海トラフ地震の被害想定は、220兆円、死者32万、70年前1946年に濃尾地震が発生し、7000人の方が亡くなっている。
阪神淡路大震災で亡くなられた方(5,488人)の77%は窒息・圧死である。つまり、耐震化、家具の固定等で死者を減らす事ができる。S56年以前の建物は、耐震性の確認をしましょう。市町村で、耐震診断と補強工事の費用助成の実施をしている。
岐阜県の森林率は、82%。高知県84%につぐ第2位となっている。それは、土砂災害警戒区域が多いということ。ハザードマップに、危険地域が書かれている。自分の住んでいるエリアがどんな地域なのか知る事、対応する事が減災につながる。ということを教えていただきました。
《参加者の感想》
・アプリでハザードマップの確認をすぐにしようと思います。
・非常時でも、パスタが水で4時間で戻る、カップめんは30分で戻るなど、新しい非常食の活用の仕方が分かったので、多くの人に伝えたいと思います。
・とても分かりやすくお話いただけ、あっという間の2時間でした。ワークをして具体的に考える事ができて良かったです。
・水、トイレの準備、家族で非常時にどうするという話し合いをしたいと思いました。家具の固定も、家族と相談してすすめたいと思います。